早速カップ戦も始まりました。今年も森山には注目、そして新卒の井上に期待。
スターティングメンバー
ベンチにも前キャプがいません。アビスパとしてはかなり珍しい。
2CBが熊本井上の新顔コンビ。中盤の森山重廣も注目です。森山がバランサーとしてどれくらいやれるかにかかっている。
去年同様、カップ戦のキャプテンは輪湖。2CBを引っ張るくらいの活躍を期待。
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前半
開始から3〜4分、押し込まれる展開。まずは落ち着きたい。
クリア中心で攻めに転じるのがちょっと難しい。5分ほど経過してようやく持てたが、ショートカウンターにて雑なパスミス。長く攻められた直後、時間を稼ぎたい。
8分、右の湯澤アーリークロスからフアンマのシュートはブロックに合う。ようやく一つ目の良い攻撃が出ました。
10分、杉本の強引な突破。ファウルにはなったものの、個人的には良かったと思う。
今日はDFラインからフアンマめがけてロングボール、もしくはタナタツの裏抜け狙いが中心みたい。
14分、湘南先制。1-0。寄せれなかったか。今日はウェリvs熊本が一つの注目ポイント。
ちょっとバランスの取れないまま試合が進んでいる感じです。相手CKの際にウェリに対して輪湖がマークに変更したり、CBがちょっと面食らってるかもしれません。
20分、湯澤が縦に突破からクロス→杉本のボレー。DFにあたってしまいましたが、良い攻撃。
時間が進むにつれて福岡の時間も少しずつできてきましたが、中盤で作れない。前線とSBが絡む攻撃で何とかってところ。森山に求められているタスクが大きく、去年のカウエ森山コンビの方がバランス取れてたかも。ビルドアップ時に湘南の前線が福岡のボランチをマークしていて、それをまだうまくかわせていない。
30分頃、福岡全体が押しあがった頃に、センターライン付近でボールを奪われて危険なシーン。今うまくいっていないところを明確にしたようなシーン。
36分、ロングボール崩れを杉本のシュート。GK正面じゃなければ面白かった。
37分、渡カットインからシュート。惜しくもポスト横に外れる。きっかけとなった森山の縦パスが良かった。
全体的に湘南の時間が多い。福岡は中盤のバランスがうまく取れておらず、危ないシーンが目立っていた。
45分、湘南が左サイドで崩して杉岡のゴール。これまで瀬戸際で何とかなっていたところが、やはり決められてしまった。甘くはない。
前半終了
2-0。前中村田邉の誰もいないことで、バランスが全く取れていなかった。重廣は前に激しくプレッシングの意識が強く、湘南の吊り出しによく出ていた。そのスペースのフォローが連動していないため、湘南からすると穴を意図的に作って展開できたと思う。福岡は守備の連動性が発揮できないと難しい。
後半
交代はなし。長谷部監督のメスがどのように入ったのかが気になります。
前半同様、中盤は重廣が前よりで森山と縦関係気味。今日の試合はどこでボールを取ろうとしているのかが分かりにくい。
前半よりはインテンシティが高く、相手にボールを自由に扱うことはさせない形にはなった。
杉本からは、何とかしようという意思を感じる。一番ギラついている。押し込まれている中、時間を作ったりサイドに展開したり。今日は中盤の二人でそれがなかなかできないので、杉本の負担は大きい。
60分過ぎ、フアンマとタナタツが下がって城後と東家がイン。東家は右SHにそのまま入る形。
70分、右サイドで作って中央森山のミドル。ようやく形が少し。
直後、福岡ゴール前で相手に取られフリーのシュート。これをふかす。
75分頃、森山に替えて北島。杉本がボランチに回って北島が左SH。
78分、渡のシュートがこぼれた浮き球を城後がヘディングでゴール!2−1。さすがの決定力。
北島のCKから熊本が2回ヘディング。これはなかなか惜しかった。北島のCKの質がいい。
福岡の時間を作れてはいるものの、湘南も1失点してからは上手にクローズさせるように展開。
CK崩れから湘南大橋のゴール。3−1。ゴールになったシーンより、ほぼフリーのボールをまた相手CKにしてしまったのは痛かった。まだチームとして脆く、声出しで防げた部分もあったと思う。
92分、東家のグラウンダークロスから渡。決まらず。決定的シーンでしたが。
試合終了
3−1で負け。前半は中盤のバランスが悪く、テコ入れされた後半に多少良くなるも決定力不足。それでも途中出場ながら得点を決めた城後はさすが。
1週間後にカップ戦2試合目あるわけで
週末にリーグ戦、1週間後にカップ戦。今日出場したメンバーはカップ戦に回る可能性が高い。
ただ、カップ戦のボランチは現状厳しい。去年のカウエ森山コンビ以上に穴が多かった。能力というか相性というか、コミュニケーションの問題なのかもしれないし。そのバランスの悪さがチーム全体に波及した形だったと思います。
後半テコ入れされた印象だったのは、ボールへのチャージをどうするのか、どう動くのかを監督の言葉で統一したからだと思います。選手交代があったわけではないのに戦い方が統率された印象を受けました。主にプレス。これが最初からできていれば、前半違っていたとは思います。
現在出場していない中村駿の穴が、結果的にカップ戦に響いたということかも。熊本井上はだいぶ強度に慣れたと思うし、まだうまくいっていないのはやはりボランチ。例えば今日田邉や前キャプが出場時間多く出ていれば結果は違ったかもしれませんが、そこがカップ戦ということですね。当然リーグ戦で残留することが一番大事です。
個人的には重廣が突っ込んだ穴を森山がカバーするのではなく、逆の立場にした方が面白いんじゃないかと。サッカー選手としての能力でどうこうって話ではないと思うし、性格や二人の関係性の部分だと思います。
森山はDFのキャリアが長く、守りに意識が行きやすい。重廣は前線で決定的なショートパスを出せる選手。その結果、二人の役割分担として縦関係となり、自然と前に重廣、後ろに森山となっているように思えます。
ここが逆にガットゥーゾとピルロのように、前目で厳しいDFをする森山、後ろでパスを散らす重廣という方が良さそうに思えるんですけど、実際はそう簡単なことでもないのでしょうね。森山が守備=引くという選択のみをしているのが個人的に気になったもので。
おそらく同じコンビで1週間後に試合です。個人的にルヴァン2節の注目ポイント。前後半で明らかに変わったわけですから、次は試合開始からもっとよくなると思っています。