日本代表ベスト8進出ならず

このブログでは日本代表をテーマとして記事にしてこなかったのですが、昨夜は日本代表の挑戦が区切りとなりましたので、監督や選手、スタッフの方々に感謝の意を述べたいと思います。

GS突破、そしてクロアチアとのPK戦まで。本当に素晴らしい戦いをしてくれたと思っています。とても興奮させてもらいましたし、悔しい思いも一緒に味わいました。個人的にここまで感情を揺さぶられるスポーツはサッカーだけです。

みんな悔しいからいろんなタラレバが出てきます。SNSやヤフコメ、掲示板等では行き過ぎたコメントも見かけます。現代はどんなコメントも監督や選手まで簡単に届いてしまうので、逆の力を働かせてバランスをとる必要があると思っています。批判的なコメントはとても扱いが難しく、感情的になっている時に書くべきではない。書かれた側の人間の脳裏には残ってしまうし、書いた側も後で後悔することだって多いでしょう。

ああするべきだった、こうしてほしかったというのは批判を書いていない人にも大抵はあります。もちろん私も同様です。しかし、まずはありがとうと言いたい。一番感じているのは感謝の気持ちだからです。

今回の戦い方

引いてブロックを敷いてロングカウンターは正しかったのか。

ドイツやスペインと戦う上では正しかったと思っています。中盤で網をかけてボール奪取できればいいですが、スペインやドイツ相手にそれができるかというと難しい。ブロックを引いて弾き返し、縦に速い選手で勝負。これはこれでよかった。

しかし、コスタリカとの戦いではオプションの乏しさが目立ってしまった。ボール保持して崩す形が共通認識されてない瞬間もあり、そこは今回の大きな課題だったと思います。

ただ、これを書いていて思うのはアビスパと全く一緒の課題だということ。非ポゼッションとポゼッションを自在にやれたら理想ですが、実際のところはさまざまな問題から両方極めるのは難しい。代表の場合はアジアでポゼッション、本大会で非ポゼッションになりやすいわけで。環境からしょうがない部分がありますので、似たような環境の強国はどうなのかが気になります。

今回対戦したクロアチアは日本が目指すべきスタイルの一つでもあると思っていて、モドリッチの役割をこなせる選手がいればペリシッチ≒三笘のウイング固定もできたかもしれない。またはウルグアイやコロンビアのように、南米選手権でブラジルやアルゼンチンと戦わないといけない為にカウンターをやり慣れている強国も参考になるはず。基礎技術の高さから繋いでゴールに迫ることもできるけど、勝つためにリトリートしてカウンターを選ぶこともある。

つまり引いてカウンター狙いというのは今後もアリだと思います。できれば色々できる中の一環としてやりたい。前田をワントップに据えた541ハイプレスもよかったですね。

チーム戦術の柔軟性があれば本当はよかったですが、欧州のシーズン中にW杯開催ということでコンディション不良の選手が多く、選手選考は難しかったと思います。あの選手がいればこういう風にできたのにといったタラレバにも繋がります。今後の日本は多様性を持って世界と勝負できるようになればいいのではないかと、そのように感じました。

個人的に遠藤が素晴らしいと思った

代表の次期キャプテンは遠藤でほぼ決まりなんじゃないかと思うくらい遠藤がよかった。中盤のデュエル、セカンドを拾って保持してからカウンターに繋げるパス。チームを盛り立てる意思の強さを感じました。

さらに、冨安や三笘といったプレミアでレギュラー格の評価を得ている選手はさすがの活躍だったし、他にも輝く瞬間がある選手はたくさんいました。伊東純也も予選ではスピード生かした突破の印象がありましたが、本大会では粘りの守備が目立ったように思います。

うまく自分を出せなかった選手もいたかもしれませんが、その場所に立てる選手はごくわずかです。出場した経験、選ばれた経験を活かしてもらいたいですね。明日への力になるなら悔しさも悪くない。どこかで今回の経験が生きるなら、それは必要な経験だったということ。

冬開催は果たしてどうなのか

選手のコンディションが整わないことが予想されるW杯はなるべく避けてほしいです。暑さを回避して冬というのはわかりますけど、そもそも論のところです。今回の日本は相当な数の選手がコンディション不良に苦しみました。中山も本来は選ばれていたところでしたしね。これは他国も同様の条件ですから、勝敗に関しての話ではありません。W杯という大会が権威ある素晴らしい大会だと思っているので、選手がピークを持ってこれる状況を運営は作ってほしいということです。

現在、世界のサッカーの頂点がヨーロッパに集まっている以上、ヨーロッパのカレンダーに合わせることはmustだと個人的に考えています。多額のお金が動くんでしょうけど、大前提として選手ファーストは貫いてほしいです。あくまで1サッカーファンとして今回感じたことです。

今回はここまで。

サッカーカテゴリの最新記事