長谷部監督の掲げる攻撃の形とは

長谷部監督の掲げる攻撃の形とは

今日は19時から試合ですね。アウェイで大阪2連戦となってますが、福岡大阪の距離くらいだと一度帰るんですかね。去年J2時代の関東~新潟アウェイ4連戦の時は2週間くらい福岡に帰ってこなかったと記憶してますが。

去年から推察する攻撃の形

さて、タイトルにある通り攻撃の形はどういったものを理想としているのかについてです。

去年を見る限りでは「なるべくゴールに近い場所でボールを奪う」「縦に早く運ぶ」「手数をかけずにゴールまで」といったフレーズが並んでました。ただまあ、これらは守備から入る監督1年目のシーズンだったからこそとも言えると思っています。

そもそも、1試合における攻撃回数が非常に多いのがアビスパでした。そしてボール保持率がだいたい35%~40%くらいで落ち着いている時が、成績の良い時といった印象です。

それらに加えて、今年は速攻だけではありません。今年のアビスパを見ていて連動している良いシーンと言えば…

  • 疑似4-5-1で重廣が攻撃的MFのような立ち位置でショートパスで崩す
  • 山岸がトップで楔になり、ビルドアップに絡む
  • 中盤のスムーズなパス交換にエミルが絡んだクロスから得点

こんな感じだと思います。疑似4-5-1というのは重廣の立ち位置がかなり独特だからですね。ケースによっては2トップの一角だったりもしましたから、あくまで基本は4-4-2なのでしょう。INSIDEで中倉さんもそう仰っていました。

個人の力に頼っているという言い方もできるかもしれませんが、選手間のイメージを共有させながらパスで崩しているとも言えるのかなと思います。

長谷部監督が口にする「なぜ」という言葉

去年のキャンプで長谷部監督がよく言葉にしていたのは「なぜ」です。「なぜ、そこでパスをするのか」「なぜ外にはたく必要があるのか」といった具合です。

それはつまり、去年の攻撃の形として言葉に出ていた「手数をかけずにゴールまで」というのは一つの理想であって、「なぜ」を突き詰めた最上位の形ということなのだと思います。当然、常に一番良い形が達成できるわけではないですが、有限である時間の中では去年はここまでだったのでしょう。むしろ優先されたのが守備の構築。去年はフェーズ1だったということだと捉えています。

今年の攻撃で良いシーンがけっこう出ているのは、こういったフェーズ1を経たことでイメージの共有がしやすくなっているからではないでしょうか。特に山岸は途中加入からの去年と、今年の動きは全く違いますね。迷いがない感じがします。これは自分のプレーを周りに知ってもらえたこと、自分自身が周りを知ったことで生まれた環境なのでしょうね。

活かしたいメンデスの決定力

そういった点で見ると、メンデスがまだ満足な活躍ができていないのも頷けます。徳島戦のアップ中に怪我で離脱という情報しかないので状態はわからないですが、それまでの出来で判断する限りはまだまだ物足りません。こんな状況でも驚異的フィジカルでボールをキープするとか、無理やり活躍しちゃう選手もいますけど。

メンデスはフィニッシャーでワンタッチゴーラーなのかなと個人的に思ってますから、もっと周りに自分を知ってもらう必要があるのではないかと。札幌戦の後半、攻めこんでいるのに最後を決めきれない中、私はメンデスが居ればと想像していました。

近いうちにジョンマリも加わるはずですから、そろそろメンデスはきっかけがほしいですね。現在、不動のFWレギュラーと言えるのは山岸くらいですから、まだまだチャンスはあります。

試合終わったらレビューします

長く筆が遠のいていましたが、今後はレビューも書いていきます。とりあえずざっくりと今日の見どころですが、グローリvsパトリックですかね。奈良は非常に存在感があって良かったですが、予想はグローリです。

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