佐藤凌我の加入と同日に発表されたレンタル移籍。
去年のオフだったらレンタルで修行も歓迎していたと思うんですが、個人的には来年チームにいてほしかった選手。
今年の北島
今年はリーグでも9試合出場、うち4試合スタメン。カップ戦では攻撃の中心選手として稼働し、天皇杯でプロ初ゴールも決める。
プロ初ゴールを決めた沖縄SV戦、ゴールの後は長い長いスタンディングオベーション。本人も大変感慨深そうにしていたのを思い出します。
余談ですが、天皇杯2回戦ってチケット安くて席割も普段と違うので、この日はアビスパシートの前から4列目で見てました。(それでも2600円)こういうお得感もあるので、天皇杯もぜひスタジアムに来れる方は来てみてください。シャトルバスがない、試合の演出がほぼないということ以外は良いことがいっぱいあります。
ルヴァンGS磐田戦では、なかなか得点できていなかったルキアンのアシストを記録。中盤で保持してスペースに出し、ルキアンに走ってもらってそのままゴール。この瞬間、今年の北島はリーグでもスタメンを勝ち取ってブレイクしていくものと思いました。
夏のクラスターで不在となり、コンディションが整わない選手が多い中で北島も出場機会を失う。リーグ戦のベンチ入りは8月鹿島戦が最後。
9月天皇杯甲府戦では森山と中盤を形成するも、守備に追われボールをあまり触れず。チーム状況が著しく悪かったタイミングのカップ戦ということもあり、仕方のない部分もあったと個人的には思う。
それでも9/21ルヴァン準決勝広島戦1st leg.ではスタメンを得る。3点を先行され苦しい展開となったこともあり、五分五分のボールをマイボールにできるルキアンと交代となった。クラブとして初のルヴァン準決勝の舞台のスタメンは決して安くはなく、クラブ内で期待だけではなく信頼も得ていたはずである。
このルヴァンホーム広島戦が今年最後の試合。ルヴァンGSでアピールに成功してから5月末まではリーグでもポジションを掴んだ今シーズン。6-7月は成績が振るわずベンチ、もしくはベンチ外が増えた。クラスター発生以降は天皇杯ベスト8とルヴァン準決勝に出場。本人にとっては悔しいシーズンとなったかもしれないが、サポにとってはアカデミー育ちの期待の選手が羽ばたきかけたシーズンでもあった。J1で通用するシーンが多く見られたので、個人的には来年期待できると思っていたところのレンタルとなった。
プレースタイル
以前からドリブルで抜きにかかるプレイが多く、ボールをもらったらまずはドリブルを選択、抜けなければパスといったスタイル。
そのため、球離れが悪いと感じるシーンもそれなりにあり、ちょっと視野が狭いのかなと個人的に感じることが少なくはなかった。
しかし今年、キャンプからクロスの精度に磨きをかけ、最初の試合から良い感じの落ち着きが出た印象でした。中倉さんも北島のクロスが良いとキャンプで言ってましたし、実際その通りだなと私も感じました。プレーに幅ができ、ドリブルは変わらず上手いですが、そこにこだわりすぎないことでチームの潤滑油にもなっていたというか。簡単にボールを捌くシーンが増えたことでメリハリの効いたプレーとなり、結果としてドリブルを選択した時の魅力も増えました。
スラムダンクで流川がパスをした時のような…
何をするか相手が迷うことで、ドリブルもパスも威力を増しますよね。スラムダンクですね。
来年は
環境が変われば様々な難しさが出てくると思います。
今年はカップ戦含めて19試合の出場ということで、J2の長丁場で出続けることは簡単ではないはずです。活躍できる実力を持っているのはすでにわかっているし、大事なことは大きな怪我をしないことと年間通してコンディションを保つこと。
この4年間で参考になる選手はいっぱい見てきたはずなので、本人の中にはすでに道標があると思います。1サポーターとしては、来年北島が一回りも二回りも逞しくなって帰ってくることを大いに期待しています。
今回はここまで。