ルヴァンカップGS5節鹿島アントラーズ 1 – 1 アビスパ福岡レビュー

ルヴァンカップGS5節鹿島アントラーズ 1 – 1 アビスパ福岡レビュー

スカパーオンデマンド繋がらず。前半はFMかしまさんのラジオを聞きながらまぶたの裏で見てました。いやー、試合をリアルタイムで見れないのは辛いですね。後からアーカイブで見てレビューします。

掲示板等いろいろ見ながら、「お、スカパーオンデマンド復活したのか」→PCダメ、スマホでなんとか見れるように。しかし、見れるようになった時には札幌が勝利していて、鹿島戦に勝利しないと敗退が決定という情報だけ先にわかってしまったという状況。

うーん、ゴールデンウィーク最終日にこれは…我が家のBSは電波が弱く、オンデマンドしか選択肢がないんですよね。仕方ない。

スターティングメンバー

鹿島アントラーズ

控えメンバー

アビスパ福岡

控えメンバー

スタメンにマリが登録されました。90分出場できるのかは注目ポイントですね。

重廣が戻ってきたことにより、前キャプテンが完全休養できるように。一週間空いた時の前キャプテンはキレキレですから、これはリーグ戦に向けて大きい。

ここからは試合をイチから見直して書きます。

アビスパ福岡を中心に振り返る

最近はリーグ組、カップ組と分かれてる感じもあったせいか、連携でスムーズになった感がありました。カウエが身体のサイズもあってボールを保持でき、パスを散らします。しかし、やはりちょっとずつズレる。

前回の札幌戦と違って重廣がいる為、比較的狙いのある攻撃ができた感じはありました。ポジトラで重廣と吉岡が絡むと良い感じに。

先制はアビスパ福岡、またもやジョン・マリ

前半24分。相手がグティを背負ったところでグティがボールをはじく→吉岡が右サイドギリギリのところで前線へ優しくスルーパス→城後がそれに合わせ、ジョンマリへ優しくパス→ジョンマリが丁寧にゴールへ流し込んでゴール。激しいプレーなんですけど、パスは非常に優しさに溢れていました。表現が正しいかはわかりませんが。

ジョンマリ公式戦3戦連発。ゴール前に相手DFとポジション取りのやり合いに勝ってゴールです。ゴールシーンの前に勝負がついてました。

鹿島、同点に追いつく

前半31分。鹿島の右サイドで起点を作り、PA中央に飛び込んできた遠藤がヒールパス。そこに走りこんできた白崎がゴール。

綺麗に崩されたシーンではありますが、正直最後のところは守備が軽かったと言わざるを得ないと個人的に思います。札幌戦のロペスにやられたゴールとはちょっと違う軽さ。最後のシュートを打たれる際、個人的には身体を投げ出してほしかった。札幌戦の場合は一歩目が遅かったことが原因ですが、今回のは相手のシュートモーションもわかっていて、手を後ろに回して右足を出しただけのブロック。足が長い分、股下が気になって歩幅を出せないのかもしれませんけど。

このシーンはやるべきことをやっていたとしてもゴールとなったかもしれませんが、正直なところ見ていて歯痒いプレイでした。

惜しいシュートはお互いにだいたい同じくらい

その後、お互いのチームカラーに沿った試合が展開され、入ってもおかしくないようなシュートもお互いありました。福岡サイドで言えば前半43分のジョンマリ、後半14分の城後。鹿島サイドも何本かありますが、後半24分の白崎のシュートはやられたと思いました。

結果は1-1のドロー

アビスパは負けたらルヴァンカップの敗退決定なので、ある程度勝負はかけたと思います。ここがとっても微妙なところなのですが、球際の激しさという点ではそこまできついチャージはなかったです。おそらく、怪我には注意という指示が出ていたのではないかと思います。

試合終了間際に渡の素晴らしいシュートがありましたが、キーパーのファインセーブで得点ならず。1試合残してアビスパ福岡2021シーズンのルヴァンカップ敗退が決定しました。

リアルタイムで観戦し、きちんと敗退を受け止めたかった。

MOM

個人的MOMは吉岡。ジョンマリが得点するきっかけとなったスルーパスをはじめ、効果的なプレーが多かったです。重廣が前に出た時は中に絞ってスペースを埋めてもいました。主役にも脇役にもなれるプレーで良かったと思います。

普段は個人別の採点はしないのですが、今日はリアルタイム観戦できずに結果を知った上でじっくり見ましたので、一人一人書いてみます。リスペクトは忘れずに。

個人別

永石

変わらず落ち着いたプレー。ロングキックの精度は村上よりも高い。守備範囲も広く、今のところ穴は見当たらない。

湯澤

変わらず良いプレー。デュエルは強く、クロスの質も良い。長谷部さんから湯澤さん宛に「コントロール!」と指示が飛ぶくらいですから、信頼度も高いと思われます。

グティエレス

良いところはノンプレッシャー時の足元の技術。悪いところは最終守備の軽さ。おそらくですが、ポゼッションして全体で押し上げるチームならもっと輝く選手なんだと思います。福岡の場合は伝統的にファイタータイプのCBを求めている感じもあり、今のスタイルではリーグ戦の起用は厳しいかもしれません。柔らかいパスやズレにくい縦パスなど、福岡の中では上手な部類に入るはずなんですが。

安定感がありました。左足の精度も高く、奈良やグローリとそん色ないです。雑なプレーがないのも好印象。奈良グローリ宮の3人は誰が出場しても一定の活躍ができると思います。

輪湖

ルヴァンでは主にキャプテンを務めてきました。集中して守備はしていますが、ポジトラの遅さが若干気になります。輪湖も福岡在籍が長くなってきましたが、年々前線への上がりが減っている気がします。しかし、北島のボールロストが多すぎたこともあり、難しかった部分は多いにあるはずです。ここは北島のやりたいことと輪湖の考えがリンクしていなかった可能性も。

カウエ

身体のサイズを生かし、ボールを保持できるのは良いところ。アジリティはあまりないですが、いろいろなところに顔を出します。今日は相方が重廣でしたが、森山と組んだ時はより存在感がありました。しかし、いつも同じことを思いますが、パスが合わない。これは技術的問題なのかパスを出す思考が相手と合っていない問題なのか。重廣のように気が利くプレイをできる選手と組んだ時は、デュエルに特化して重廣に預けるというプレイに徹してもいいのでは?と思いました。

重廣

総合的な能力の高さは健在でした。ちょっとゲーム感が鈍ってるかもというシーンはありましたが、行く時行かない時のチョイスが良いです。シンプルに上手なので、スルーパスの出し手として機能します。ゴール前に飛び込んでいくプレイも光る選手ですが、今回はそこは目立たったシーンはなかったような気がします。吉岡のプレーエリアが広いので、そこを補填していた感じでしょうか。

北島

キックの精度が高く、プレーも献身的です。しかし、ボールロストが非常に多いのは持ちすぎからくるものでしょうか。もっとシンプルにはたくプレイも増やした方がよいように思えます。ルヴァンでは輪湖と左サイドを組むことが多かったですが、連動すればもっともっとできるはずなので。北島がドリブルで突っ込むプレイが目立ち、輪湖は後ろでフォローするという形が多いです。相手の守備が整った状況に一人で突っ込みすぎな印象があります。味方と連動して多少崩してからドリブルすれば、技術は確かなので輝くと思うのですが。

スラムダンクでも流川君が仙道さんに言われてました。「お前はその才能を生かし切れていない」と。ある意味、北島が活躍できるかどうかはアビスパユースの一つの試金石です。なんていうか、ものすごく応援しています。

吉岡

個人的MOMにも選ばせていただきましたが、アビスパがルヴァンを戦っていく上での花形的選手と言ってもいいのでは?彼のようなプレイをストーミングというのかなと思っています。

球離れの早さ、キックの正確さといった技術的なものも一定の水準にあると思います。がしかし、それよりもプレーする範囲、タイミング等が非常に良いです。バランスを崩してでも飛び込むところ、自陣深くまで戻ってデュエルできるところ等、そうとう長谷部さんの思考するサッカーと相性が良いです。今日の先制点もサイドラインぎりぎりから早いタイミングで城後に出した優しいスルーパスでした。今日はDFライン裏に広いスペースがあったので使う側のプレーで結果を出しましたが、使われるプレーヤーとしても非常に機能していると思います。

城後

今年凄くいいですね。前線のターゲットになれてますし、プレスも効果的に追えています。今日はアシストを記録。札幌戦はバーをたたくも、結果それがゴールに結びつきましたし。

シュートで終わることが大事なショートカウンターは城後と相性良いのかもですね。入る確率を上げる為のプレーをするというより、入れる機会を増やす長谷部サッカー。一斉に選手がゴール前に走りますから、途中で取られると大ピンチです。だからこそ、シュートで終わることが非常に大事。

前線でプレスしながらゴールの意識を切らさないというのが、なんか合ってる感じがします。

ジョン・マリ

今日のゴールはポジション取りが秀逸でしたね。決めきるというあたり、得点を量産してきたゴーラーだと感じます。どういうプレイをすれば、このボールをゴールに結びつけることができるかを知っている、そんな選手ですね。成功体験の積み重ねからくるものでしょうか。

今日ははじめて1試合通して出場。運動量はそう多くないですが、フィジカルが強すぎてアバウトなボールをマイボールにする確率が高いです。ちょっと演技がかっているような気もしますが…フアンマやウェリもそうですけど、フィジカルが強すぎる人は、それはそれでジャッジで困ることも多いのかもですね。悟空がただ撫でただけなのに奥さんが吹っ飛ぶみたいな。極端な例ですけど、そういった感覚の違いはありそうです。

なんにせよ、公式戦3試合連続ゴールは凄いです。特にマリに依存したサッカーをしてるわけではなく、今までにプラスした形で戦力となっているのも好印象です。

途中出場の渡にも触れておきます。

試合終了間際、素晴らしいミドルシュート。あれが入っていればヒーローでした。その直後、コーナーキックからのシュートはよくわからなかったですが。

渡のシュートは豪快で見ている人を魅了できると思います。ゴールが欲しいですね。ちょっとしたきっかけだけなんだと思います。

次は9日に柏とリーグ戦

まん防発令で観客5000人上限?になる試合です、たしか。

今日リアルタイムで熱狂できなかったので、次の日曜は燃えたいですね。

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