アビスパさんは元々選手の怪我情報をリリースしないので、練習を見に行かないとわからないんですね。しかしコロナ禍でそれもかなわず。逆に知らないからこそ、記事にしやすいということもあるわけで。
すでに埋まっているA契約
A契約の資格を持っているということであれば、その人数はすでに25人をオーバーしている現状。予想の範疇ですが、ちょっと整理してみます。
A契約
- 杉山
- 村上
- 湯澤
- エミル
- グティエレス
- 宮
- 志知
- 輪湖
- グローリ
- 奈良
- 前
- 重廣
- 杉本
- クルークス
- カウエ
- 田邉
- 吉岡
- 金森
- フアンマ
- 城後
- 山岸
- 石津
- 渡
- メンデス
- マリ
B契約
- 山ノ井
- 永石※
- 三國※
C契約
- 北島
- 桑原
- 森山
特別指定
- 井上
レンタル中
- 東家
上の一覧は完全に予想でしかないんですけど、A契約の枠問題を考えると三國と永石あたりがB契約のはずです。A契約の資格を持っている人が全員A契約だと、すでにオーバーですしね。
こう考えると、もし夏の補強等を検討する場合、同時にA契約の誰かを放出しないといけません。そしてそれは、気を付けないと「補弱」になってしまう可能性を秘めています。
足りないポジション、足りているポジション
足りていないポジションといえば…
開幕前から懸念されていたのはボランチ。足りているはずのFWに三國が座るほど怪我人続出だったのはただの想定外。
現状でも足りないポジションはやはりボランチだと思います。カウエの加入で緩和しましたが、強度のあるボランチは足りてないです。故障の疑いがある選手もいますし、ちょっと綱渡り感が否めないというか。現代では接触の激しいポジションでもありますし、故障以外にも「コロナ感染離脱」という今ならではのものも起こりえます。感染者の特定はしませんが、実際に二名陽性が先日発表されました。ガンバさんや岐阜さんでクラスターが起こっていますが、アビスパとしても対岸の火事ではありません。
ボランチに関してですが、草民は左SHで起用してほしいと思ってる方が多いと思うのです。去年の終盤が非常に良かったですからね。器用な選手ですから、どこで起用されてもそれなりにやれちゃうんでしょうけど。去年も松本泰志が加入するまで層が薄かったポジションですし、鈴木惇と草民でなんとかやりくりしていた頃のイメージが若干残っちゃってます。
杉本が怪我をしてなければボランチの可能性もあったんですよね。ホント肝となる部分の怪我人が目立つ。
足りていると言えるポジションはあるか
では逆に人数的に削っても大丈夫そうなポジションはどこか。余裕で足りてるみたいなポジションはないですが、比較的足りてるという意味ではCBか左SB。
CBはグローリ、グティエレス、宮、奈良、三國、森山、井上(特指)。J1を戦うCBという意味ではギリギリかもしれませんが、一応足りています。
左SBは志知、輪湖、桑原、湯澤。湯澤は右SBを中心にユーティリティですが、左でカウントしてもOKです。
CBは消耗が激しいポジションでもあり、カードの累積がたまりやすいポジションでもあります。アビスパの戦術的には手厚く選手層を構えたいところ。では左SBで志知加入により輪湖なのかというと、それもちょっと違う。ガンバ戦で見せた志知を一列上げた形は非常に良かった。サイドハーフとしてもカウントできる志知はハイレベルな左サイド。輪湖はクロッサーとして高水準ですし、アビスパが保有できる中では高いレベルにあるディフェンダーです。オールで出場すると終盤にプレーが雑になるのは玉に瑕。
契約している人数でいえば、FWは本来足りているはずですけど…
結局はユース出身者の活躍次第
アビスパが少数精鋭のようになってしまう一番の理由は、ユース出身者のレギュラーが少ないことにあると思っています。近年アビスパでスタメンを張れたのは冨安と鈴木惇くらい。ここが解消しないと非常に苦しい。ユースは藤原君に期待していますが、石井君がトップ昇格できなかったことを考えれば難しいのかもしれない。東家もユース出身で戻ってきてくれましたが、現在J3でもがいています。アビスパの試合がない時に今治の試合を見ていますが、東家はフィジカルを磨いていって、前線で収まる大迫のようなプレーができないと厳しいかもしれません。
足りていなさそうなボランチに関しては、森山の育成と杉本の復帰待ちですね。杉本が直接ボランチに座らないとしても、草民をボランチで使いやすくなるという点では枚数的に足りてきます。ただ、重廣が故障っぽいのがちょっと不安ですから、あまり悠長にしている時間はないかもしれませんけど仕方ない。
即効性のある補強で補うには限界があります。もしかしたら、マリもくるんだからFWが一番削られやすいのかな。
今年のユース昇格はあるのか
先日、来年の新加入兼特別指定で甲南大の井上選手が発表されましたが、ユースから昇格の発表はまだありません。J1残留は当然の目標として、継続した戦いを見せるには必須なのがユースの強化。そのためには、北島桑原森山が活躍することが非常に大事なステップとなります。個人的に思うことですが、二種登録も使った上でルヴァンはユース関連で固めてほしいくらいです。
鳥栖さんがユース強いですし、福岡だと東福岡高校もあります。高校年代を過ごす上でアビスパユースではなくそれらを選ばれてしまうのが厳しいですね。ユースの選手が二種登録でルヴァンに出れるっていうのは、アビスパユースを選ぶ付加価値として非常に良いと思うんですが。カップ戦に臨むクラブの姿勢次第ですかね。
キャンプにユース組から数名参加していたにも関わらず、現時点まで音沙汰ないというのはそういうことなんでしょう。先は長いです。結局ユース話になっちゃいましたけど、これはまた別の機会に一つの記事にしましょう。お疲れ様です。