ルヴァンカップGS6節アビスパ福岡 4 – 1 サガン鳥栖マッチレビュー

ルヴァンカップGS6節アビスパ福岡 4 – 1 サガン鳥栖マッチレビュー

ガッキー結婚だそうですね。おめでとうございます。世の中の男性はおめでとうと言いながら、心の中でどこかぽっかりと穴が空いているかもしれません。そんな一人です。

さて、今日はルヴァンカップグループステージ最終戦。アビスパ福岡もサガン鳥栖もグループステージで敗退が決定していますから、消化試合と言えばそうなんですが。

ただ、福岡の視点で言えば外国籍選手が揃って過密日程も少し収まり、スタメン争いは激しくなっています。そんな中でアピールできる良い機会ですから大事な試合とも言えます。リーグ戦で見れていない選手を見れるのも良いところ。

スターティングメンバ―

だいたいルヴァンを戦ってきたメンバーが並んでます。若手3人衆は途中出場できたら特に爪痕を残してほしいです。

以下、試合を見てから書きます。

アビスパ福岡を中心に振り返る

4-1で大勝。しかし選手の負傷が…

前半8分、城後のゴールで先制

前半は5分くらいまで鳥栖が握る展開。しかし決定的なシーンまでは作られず、普段通りの福岡の守備。福岡はフアンマを目がけたDFラインからのロングボール主体。

8分、相手陣地で石津が時間を作り、インナーラップした輪湖にスルーパス。それを丁寧にクロスを上げ、城後のヘディングでゴール。

まず、石津のタメが良かったです。スルーパスも優しいタッチで、輪湖のクロスも完璧。城後もヘディングで首を振ってコースに落とし、流れるような得点でした。

その後、福岡は引き締まった良いプレスがかかりますが、ところどころ鳥栖高橋がサイドに散らす展開。鳥栖はそこからのクロスに精度がなく、もったいないシーンが目立った気がします。

10分頃にオフォエドゥがフアンマを押してファウル。その後オフォエドゥがフアンマのユニフォームを掴み、フアンマは見下ろしていがみ合い。ちょっと不穏な空気。

15分、オフォエドゥの肘が重廣に入って鼻血の出血。止血の間10人で守る。その流れで17分、鳥栖相良のミドルは枠に飛ぶも永石セーブ。その後のCKも事なきを得る。

永石が高いパントキックを蹴り、フアンマがそれをスローインにして時間を作る。重廣が戻るまでの時間を上手に稼いでいました。

その後鳥栖が連続でミドルシュート、クロスといったシーンを迎えますが、枠外であったり精度がなかったり。高橋の散らしは形を作りかけますが、その後が繋がらないことが多かった印象です。

今日もカウエがパスを散らしていますが、過去一番パスが繋がった気がします。いつもちょっとずつズレる印象があったのですが、今日はズレてない。距離感も良かったですし、練習期間を取れたのも良かったのかも。フィフティーのボールに対してもにょろっと足を出し、悉くマイボールに。非常に良かった。

30分、相手PA前で数人関わった攻撃。細かくパスをつなぐもシュートできず。重廣が入るとああいったシーンが増えますね。個人的に好きな攻め方です。

この時間あたりからフアンマにボールを集めるもマイボールにはあまりならず。福岡は攻撃を受ける段階で前を向かせない守備ができていて、それを中盤の選手と囲って取る形になっていました。そこからのポジトラでフアンマというのがもうちょっと収まれば…という時間帯。

しかし、今日のフアンマはプレースバックが効果的でした。鳥栖のSBが持っている時に囲ってマイボールにする守備が形になっていて、連動性が良かったです。

前半終了まで鳥栖が低い位置で回しますが、バイタル付近ではやられておらず、福岡としては狙い通りの守備だったのではないでしょうか。

44分、相手CKから福井のミドルは枠外。ただ、その際の宮のプレーはスローで見るとハンドですね。VARがないので流されましたが、これはただのラッキー。

直後45分は福岡の分厚い攻撃。PA前の中央付近で数人がパス交換しながら進入。重廣のシュートはブロックに合う。重廣が入った時の攻撃が面白いのはまさにこれ。

47分、アーリークロスに合わせた城後と競った鳥栖内田が負傷。激しい接触には見えませんでしたが、着地の時でしょうか。

前半終了

福岡は狙い通りの守備。鳥栖は良い展開になりかけることもあるが、精度に欠けるといった感じだと思います。

福岡はリーグ戦に出ているメンバーとカップ戦メンバーの差をあまり感じませんが、鳥栖はちょっとそこに差があるのかもしれませんね。

後半

49分、鳥栖の流れるパスワークからオフォエドゥのシュート。ツータッチプレーを数回繋ぐ。

50分、鳥栖ドゥンガの肘がグティエレスの歯に。結果、歯が二本折れる事態。これはあまりに痛そうな…解説はわざとではないと思うとのことでしたが、相手の左腕の入れ方がよくなかったと思います。

しかし、その後のグティは戻って冷静にプレー。そのままの流れで右サイドからのクロスを城後がヘディングゴール。

吉岡のプレゼントクロスを城後がファーから丁寧にヘディング。1試合2得点はかなり久しぶりじゃないでしょうか。今日の2得点は共にヘディング。

得点後に福岡鳥栖共に攻めるも、シュートまでいけず。福岡が相手ゴール付近でボールを取られた際、湯澤の素早いチェックが光っていました。

60分、吉岡→カウエ→石津でゴール。3得点目。

吉岡のダブルタッチで二人をかわして縦パス。カウエが丁寧に石津へ送り、石津がコースを狙ってシュート。やはり今日のカウエはパスがズレず、非常に良いです。石津は今年初ゴール。

ここまで福岡はシュート5本で3ゴール。効率が良いですね。

61分、グティと城後が下がり、グローリと山岸イン。グティは歯が2本も折れてますから、普通に試合を続けてましたが絶対に痛いはずです。山岸もFWの争いが激しいので、結果を出したいところ。

64分、鳥栖の交代。ドゥンガオフォエドゥ高橋が下がり、林松岡小屋松投入。見せ場を作れなかった外国籍二人を下げ、福岡の取りどころとして後半狙われていた高橋も交代。

67分、鳥栖の流れるパスワークから福井のシュートは枠外。外国人選手二人が絡んだ時はツータッチプレーのパスワークだったのが、新しく入った選手達ではワンタッチプレーに。スピード感が出てきてゴールの匂いがしてきました。

68分、山岸の守備でファウルを取られ、抗議したフアンマがイエローをもらう。これは山岸がファウルを受けたものだと思いましたが、逆の判定。宮のハンド見逃しもありましたし、ところどころ「あれ?」と思いましたが。

71分、福岡が守備ではめて流れるカウンター。石津の優しいラストパスをフアンマがゴール。4-0。

この形は福岡がやっているサッカーで理想的な点の取り方だったと思います。山岸、石津、フアンマが連動したハイプレスをかけ、それをカウエや宮がアプローチして回収。

73分、フアンマに替えて渡イン。その直後、鳥栖は林の裏抜けからゴール。後半に選手入れ替えで攻撃のスピードが出ていた鳥栖ですから、それが数回あった中ついに決められました。

81分、福岡のCK崩れを鳥栖のカウンター。小屋松の突破に輪湖がタックルし、2枚目のイエローをもらって10人に。後ろにDFが二人いたので飛び込まなくてもよかったのでは…とちょっと思うところもありましたが、小屋松のドリブル緩急が上手かったです。

84分、石津と吉岡が下がり、北島と桑原イン。

輪湖のところに桑原が入り、前線に北島。4-4-1の形となり、渡や北島が最前線でプレスに走る形。時間こそ短いですが、10人になった中で大事な役割です。セレッソ戦と同じですね。そういえばセレッソ戦でも退場になったのは左SB。

人数が減った中、北島が身体を張ってファウルを数回もらいます。点差もある中ですが、この時間の仕事としてはかなり良かったと思います。

試合終了。4-1で勝利

その後も冷静に守りきり、試合はこのまま終了。今年の公式戦で一番得点した試合となりました。

試合終了後の長谷部監督はかなり怒っていましたね。歯が2本折れるというのはやはり異常ですし、指揮官として当たり前の対応だと思います。ただ、これはプレーに対してもですが、試合をコントロールできなかった審判に対しても思っているんじゃないかと。前半から怪しいシーンはありましからね。

MOM

今日の個人的MOMは2得点の城後。流れの中で落ち着いて決めきれるというのはさすがです。札幌戦に続いて個人的MOMに選ばせていただきました。いつまでも個人的MOMという呼び方なのもあれなので、なんか良い呼び方があればいいですが。

次点で石津でしょうか。1ゴール1アシスト。先制点のタメを作った起点も石津。今日は良かったですね。相手の守備が軽かったわけでもなく、振り切る動きも良かったです。

個人的にはカウエが過去イチで良かったと思っています。これが続くならリーグ戦でも十二分に戦力です。

次は週末、22日(土)に湘南戦

湘南には石原とウェリがいます。福岡にとって特別な選手がいるチーム。楽しみです。

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